推しがテニスのW杯で試合をするのをみた記録-前編

※なにもかもが虚構


みなさんこんにちは。推しがテニスの世界大会で試合してるとこをみてきたよ。

私の推し、君島育斗くんはテニスがとてもうまい。どれくらいうまいのかというと、高校生の日本代表に選ばれて世界大会に出るくらいうまい。

ので、今年も無事にテニスの世界大会にでることになった。すごい。喜ばしい。テニスのことが微塵もわからない私でもすごいってわかる。
ただそうなると何が起きるのかというと、すべての現場が消える。
ほんとに消える。

そもそも育斗くんは現場が多い方ではない。一年の半分以上日本にいないので。まだ高校生だし学校はハワイだし。

でも日本で撮影があるときは合間を縫ってイベントとかライブとかファンミ開いてくれるし、映画公開時には舞台挨拶に出てくれるのでそれなりに行くとこはある。

そういうのが大会期間になると一切消える。ブログやインスタの更新はあるけど、現場はなにひとつない。育斗くんが世界大会優勝を目指して本気でテニスをしているのはファンならよくわかっているから気持ちの整理はついているのだけど(大嘘。プロのテニス選手を目指すから芸能界引退しますとかいわれたらどうしようと思って一時期死ぬほど病んでた)それはそうと寂しいものは寂しい。わたしはとにかく現場主義のおたくなので現場がないとかなしくなる。

行くか、オーストラリア。

よくよく考えてみたら高校卒業後は芸能活動に専念する予定の育斗くんが本気でテニスをしている姿がみられるのは今だけなのだ。

行くしかないじゃん。

幸いにもパスポートはある(育斗くんは頻繁にイタリアだのドイツだので映画祭や映画のプレミア公開イベントに出るのでおたくは常にパスポートを持っていないとおしまいになる)し、同様の理由で海外は割と行き慣れているし、考えてみるとなんでその選択肢が上がらなかったのか不思議だった。

 

大会のあるメルボルンには成田から直行便があって安いチケットなら往復10万くらいでいけた。

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来ちゃった。真夏の太陽サンサン浴びて~ルルル~ル~♪

オーストラリアにくるのは初めてだ。

というかほとんどの国の初上陸が育斗くんの現場だ。

 

人生。

 

入国前にしたこと

海外遠征用バックに必要なものはだいたい入ってたので追加購入するものはあまりありませんでした。いつも持ってってるのはネックピローとか、耳栓とかホットアイマスクと普通のアイマスクとか。あと化粧水とか。やこばで遠征するのとそんなに変わらないと思う。

買ったのはコンセントくらい。オーストラリアのコンセントは上がハの字型になってるOタイプ。手持ちはCタイプだけだったから通販でカシムラのやつを買いました。安定安心のカシムラ。100均でも売ってるけど100均のはプラグが抜けやすくてあまりおすすめできない。値段もそう変わらないのでちゃんと国内メーカーで買っておくと安心です。これまで行ったのが韓国とヨーロッパだけだからCタイプで乗り切ってきたけど今後育斗くんの活躍の幅が広がるならいい加減マルチタイプを買った方がいいのかななんて思いました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0017H1DS8?tag=sekaisanpo0a-22&linkCode=ogi&th=1

 

宿泊場所の予約。2週間いるのでそんなに高くなくてアクセスがいいibis Styled Kingsgate Hotelをbooking.comでとった。試合があった各コートにトラムで10~20分くらいでいけてとても助かりました。海外遠征時は現地の人と100%意思疎通が取れない状況で知らん土地を歩き回るだけでだいぶつかれるからアクセスの良さは命。ちなみにメルボルンの中心部はシティトラムが無料で使えます。めちゃめちゃありがたい。

シングルルームシャワー付きで13万円くらいだった。メルボルンの中心街で2週間滞在するには安い方かと思います。壁がやや薄かったこと以外は特に不満を感じることもなかったです。フロントの人も優しかったし。壁の薄さも耳栓使えば全然気にならない程度。朝ごはんにおかゆがあったのが嬉しかった。

 

空港についたら荷物を受け取って直ぐのとこにあるOPTUSのとこでSIMカードを購入します。オーストラリアはWi-Fi環境それなりに整っていたけどちょっとしたときにスマホ使えないととても困る。これはどこの国にいったときも一緒。フリーWi-Fiって使用するために一旦スマホで認証しないといけないやつとかがあるけど、そもそも認証するためのネットワークがないんだってば!と毎度思う。
1日$2で500MB使えるプランで2週間ほど滞在予定だったので$30チャージできるやつを購入した。他に10、20、45、60、100ドルのプランがあった。そこそこの日数滞在するならSIMカード購入はWi-Fi借りるより圧倒的に安いのでおすすめです。

 

チケットの手配

地獄のはじまり。

今回チケットは現地で買うことにした。そもそも日本でのチケットの出回りが選手の身内(あるいは友人)のみだったので育斗くんの友人でもなんでもない一介のおたくの私はこの時点で打つ手なし。現地でのチケット購入に切り替える。

到着して1日目、会場に向かうとチケットカウンターがあって何人が人が並んでいた。私でも普通に買えそうだった。よかった~。ほっとしつつカウンターに並んで、先頭までくると購入可能なチケットリストをみせられる。

……どのチケットを買ったらいいんだ?

てっきり「日本代表の試合のチケットをください」といえばいいと思ってたんだけど、どうやらまだ日本がどこと試合をするのか決まってないらしい。今回の大会は予選が1ブロック4チーム、合計8ブロックのリーグ戦になっていて、それに勝ち抜くと本戦のトーナメントに出場できる。で、そのブロック分けは今日の夜抽選で決まるそうな。つまりまだ「日本代表のチケット」という指定でチケットは買えないということ。なるほどね。テニスについてはびっくりするほど無知なうえ完全ノープランで遠征するとこういうことが起きるんだなと思った。明らかにテニスの試合をみにきたとは思えない質問を繰り返す日本人の女に呆れることなく対応してくれたチケットカウンターのお姉さんには感謝しかない。

じゃあ誰がどの試合に出るのかも明日くらいにはわかるのかな~と思っていたら、試合のメンバー(オーダーというらしい)は試合前日の夜各チームから本部に知らされるので、観客への発表はないって言われた。

え?

つまり、試合がはじまるまで推しがでてるかどうかわかんないってこと???

ガチャ???

博打が過ぎる。今回の遠征の信じられないほどのコスパの悪さに気絶しそうだったが、どうかんがえても門外漢はこちらなので受け入れる他ない。全試合に推しがでるかもしれないし、でないかもしれない。ので、全試合のチケットを集めることにした。

ちなみに育斗くんが出ている大会は団体戦で、一度の試合の中で5試合をして先に3回勝った方が勝ちというシステムになっている。一回戦と二回戦がダブルスで、三回戦以降がシングルス。なので4番目と5番目の選手はオーダーに名前があっても試合をしない可能性があるんだけど、幸い育斗くんはダブルスの選手なのでその心配はしなくてよかった。この時点でだいぶ気が遠くなっていたので推しがダブルスプレイヤーなことに心から感謝した。

ここで発生したのがどこまでチケットを集めるか問題だ。ひとまずリーグ戦のチケットは3試合とも集めるとして、問題はトーナメントの方。トーナメント戦は当たり前に負けたらそこでお終いだし、そもそもリーグ戦に勝ち残らないと出場権すらない。けどリーグ戦が終わるまで決勝トーナメントのチケットが残っている保証はない。勝ち進んでから買おうとおもってたら完売してたなんてことになったら目も当てられない。

信じろ!推し(のチーム)の勝利を!!

というわけで決勝までのすべてのチケットを買うことにしました。オリンピックのときすらオリンピックやってるな~くらいのことしか考えていないかったのにここに来て初めて「自国のスポーツ選手団を応援する」自我が芽生えた。人生なにがきっかけになるかわかんないね。

とにかく、ブロック分けが発表されるまでできることはなにもない。まあ他の人たちも状況は似たようなものらしく、現時点で売り切れている試合はなさそう。抽選後に買っても問題ない…………いや完売の試合あるな。

Bブロックの試合だけ何個か完売になってる。なんで?と思って聞いてみたらそこは開催国枠でオーストラリアが既にはいってるらしく、現地パワーでオーストラリア代表の試合は数か月前に全部完売しているとのことだった。まだ対戦相手も決まってないのに……。

でもほかの試合は完売の兆しすらみえず、Bブロックにさえならなければ全然チケットは買えるだろと高を括っていた。

抽選結果がわかる頃にはチケットカウンターが閉まるとのことで、その日はすごすごとホテルに戻ることに。そういえばメルボルンにきてから現地っぽいものをなんにも食べてないなと思ったので帰りがけにみつけたお店でフィッシュアンドチップスを食べました。

イギリスで食べたときは脂っぽいし魚もあんまりおいしくなくて二度目はないかな~と思ってたけどこっちのフィッシュアンドチップスは衣サクサクで魚もあっさりしてて食べやすかった。あと夜になると少し冷え込んできたからホットチョコレートも買った。

すごい美味しくて二日に一回くらい飲んでたら肌が荒れた。

 

数時間後、予選グループリーグブロック発表。

 

Bブロック

スイス

ギリシャ

オーストラリア

日本

 

なんでだよ。

なんでなんだよ。

翌日だめもとで朝一チケットカウンターに並んだけど当たり前に完売は完売のままだった。仕方なしに予選リーグの残り2試合と決勝トーナメントのBブロックの枠のチケットを購入したけど気分は落ちっぱなしだ。もう本当にこれだけはどうしようもなく、ただひたすらオーストラリア戦に育斗くんが出ないことを祈るしかない。推しが出場しないことを願うなんてオタクとして最悪だと思うがここまできて試合をみれなかったら流石に病む。というかこの時点でだいぶ病んでた。試合当日は中継で選手が映るまで気が気じゃなかった。結果として育斗くんはオーストラリア戦には出なかったのでよかったけど、もし出ていたら12使徒の岩のあたりに飛び込んでいたかもしれない。

他にも決勝トーナメントの一回戦の対戦相手がアラメノマというみたこともきいたこともない国でどんな相手なのかと思っていたらなんかよくわからないまま日本が不戦勝し、チケットが返金されるという小事件もあった。テニスの試合でも現場って飛ぶんだなと思った。

二回戦は対戦相手がフランスだったのだけど、フランスが勝ち上がってきた時点でなぜか前方のチケットが出回りはじめ(フランスにも育斗くんと同じようにスター選手がいてそのあたりのおたく向けに流れていたらしい)幸いにもフランス人の友人がいた私はそこそこいい席を掴むことができた。詳しくはまた別で書くけれど私はこの友人に死ぬほど感謝することになる。

 

最終的にめちゃくちゃ楽しかったし、育斗くんが世界大会で試合をしているその瞬間に立ち会うことができてよかったなと思いました。ほんとうに来てよかった。

各試合について書くと長くなるのでそれはまた別記事にまとめます。

 

※後編は普通にないです